2009年2月11日水曜日

2009年3月号「メビウスリング」


 紙テープを、一捻りして輪につなぐと、メビウスの輪が出来る。
この輪には不思議な性質がある。
テープの上にペンで線を引いて行くと、いつの間にか、
書き始めたテープの、裏側をなぞる事になっているのだ。
そしてそのままなぞって行くと、出発点に戻ってしまう。
自分が進んでいるのは、表だ、表だと思っていたのに、
気が付けば、知らぬ間に裏側を進んでいるとしたら!?
なんだか我々の生きざまを、象徴しているような気がするのは、
私だけではあるまい。
例えば物事が上手く行っている時に調子に乗って、
つい普段の自分のペースを超えてしまう事がある。
躁状態でやりすぎると、その後に手酷いしっぺ返しが来るものだ。
要注意である。
調子のいい時ほど、自重してゆこう。