2011年12月12日月曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「誓願」


 年頭にあたり。誓願を立てたいと思います。
神仏は頼むものにあらず、敬うもの。
ただ心の拠り所として誓います。
私は将来、縁のある全国の病院で、
経済的な心配なく似顔絵ボランティアが出来るようになります。
その為に今年は、社会的な認知度アップのため、
週刊朝日の似顔絵塾で特待生になります。
その方法として、毎週2作は切り絵の似顔絵を投稿します。
そしてフリーの似顔絵描きになります。
その為の経済的基盤を得るため、
通勤圏内でデイケア施設のある病院に、
絵画療法講師として営業活動をします。
もう還暦を越えました。
後が無いものとして頑張ります。
ただ張りきった弦が切れないよう、
思い詰めずに淡々と、具体的に動きます。
気張らずに淡々と、しかし確かに続ける事を誓います。 オ。

2011年11月12日土曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「自分をはみだす」


 今年ももう直ぐ暮れようとしている。
年頭に立てた誓いの何処まで出来たか?
非常に心許ない状態だ。
今年中にプロの切り絵画家になる予定だったが、
未だその端緒も掴めていない。
生き方を変えないと、どうにも進んで行けそうにない。
自己限定が強すぎる。
チャンスがきても
「出来ない」
「無理だ」
「嫌だ」と尻込みして、
飛躍の機会を逃してこなかったか?
まず否定の言葉から入るのを止めないと、
先に進まないだろう。
自分の可能性を自分で見限っていないか?
自分を信じなければ。
信じて飛び込むのだ!今まで躊躇してやらなかった領域に。
人間関係でも仕事でも、まず始めなければ、
それは始まらないだろう。
今までの自分をはみ出して、次のステップに進みたい。
世界と新しい関係を結びたい。 オ。

2011年10月6日木曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「太極拳」


 家から5~6分の所に大きな公園があって、
毎朝6時から7時まで太極拳をやっているグループがある。
僕は今年の5月から市の「シニアのための太極拳講座」
と言うのに通っているが、隔週に1回の練習で、
ちっとも覚えられずに焦っていた。
そこにこの話を聞いて、早速に覗きにいった。
そうしたら参加者からいきなり
「どうぞ真似して一緒にやってみてください」と誘われてしまった。
2~3日混じってやっている内に、
これは続きそうだと手応えを感じたので、
正式に仲間に入れてもらった。
雨の日以外は毎日やっている。
会費は只同然だ。年間2百円である。
健康のため、メタポ解消のため、
それに格好いいからと言う訳で、何時までも続けたいと思っている。
年寄りの冷水にならなければいいが。オ。

2011年9月9日金曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「神奈川出身」



所属した似顔絵会社の展覧会があり、
テーマが出身地別有名人の似顔絵であった。
僕は神奈川県の生まれなので、
同じ神奈川生まれの上地雄輔を描いた。
この人には思い入れがある。
去年から、週刊朝日の似顔絵塾と言う投稿ページに挑戦して、
始めての入選が彼の似顔絵だったのだ。
それでまた、今回は切り絵で描いてみた。
話は変わるが、去年はそれがきっかけで5作が入選した。
中でも柳美里さんを切り絵で描いたものが、年間優秀作品賞を戴いた。
これに気を良くして今年も投稿を続け、
現在までに6作が載った。
この調子で塾の特待生になりたいと思っている。
期待に胸は膨らむが、僕も既に還暦を迎えてしまって、
先行きを思えば焦りは募るばかりだ。背水の陣で臨むしかないのだ。
                          オウスケ。

2011年8月23日火曜日

幻の東京デザインカレッジ漫画科展



 僕の青春期、日本で始めての、
漫画科のあるデザイン学校が出来て話題になった。
今から46年前の事だ。

白土三平や水木しげるに憧れる、漫画少年であった僕は、
両親を説得して高校を卒業して直ぐ、
東京デザインカレッジ・漫画科に入学した。

当校の講師陣は、近藤日出造、横山泰三、手塚治虫、等々
当時の日本漫画界を代表する、
錚錚たる面々であった。

夢のような青春の日々であった。
授業中に漫画を描いていても叱られない!(笑)

ところがこの学校、
入学して半年で創立6年にして廃校になってしまったのだ。
かくして「幻の・・・」と言われる、伝説の学校になってしまった。

その後は紆余曲折を経て、
今は巷の似顔絵描きを生業としております。

当時の同窓生による展覧会が開催されるにつき、
僕も参加を促されましたので、
当今のデザイン・マスコミの錚々たる大家に混じって
恥ずかしながら、
巷の似顔絵描きとして、
初日にチャリティ似顔絵をやることになりました。
(所属の似顔絵イベント会社には許可をえております)

お出掛け戴けましたら幸甚でございます。

9月5日(月)~10日(土)
11時~19時
銀座8丁目銀栄ビル2階 地球堂ギャラリー
℡ 03-3572-4811

2011年8月9日火曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「東京湾ランチクルーズ」


 昨年の夏、かみさんと息子が、親戚と東京湾ランチクルーズに行った。
その時のスナップ写真から、1枚描いた。
僕は仕事があり、一緒に行っていない。
絵の少年は目が大きい美少年だが、実際の息子はもっと普通だ。
切り絵を描く時、写真はあくまで題材に過ぎず、
写真の通りに絵を描く訳ではない。
写真からイメージを膨らませて、後は好き勝手に描きたいものを描く。
海の水面をどう描けばいいか、大分迷った。
写真の海はもっと穏やかで、大した波もなかった。
だがそれでは切り絵にした場合、海らしく見えないので、
敢て波頭や強弱をつけたのだ。
これでいいのか?
これでいいのだ!
似顔絵は仕事になってしまったので、自分の好きに描けないけど、
切り絵はまだまだ売り出し中なのだから。オウスケ。

2011年7月10日日曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「残暑見舞い」


 暑いですね。だるいし、頭はボーっとしているし、
何もする気がしない。慢性的に疲れた感じがある。
ポレポレの切り絵を描かなければ、と思いながらも、
取り掛かる元気がないのだ。
若い頃は(この言葉が出てきちゃおしまいよ)こんなじゃなかった!
締め切りが近付くと、朝も暗いうちから起き出して、描いていたものだ。
今回の切り絵は、昔描いたものを引っ張り出した。
老いは喪失の季節だと言う。
体力は落ち、眼はかすむ。根気は続かず、頑張りもきかなくなった。
好きな筈のお酒すら、しんどくて呑む気がしなくなる。
膝は痛いし髪は抜け白髪が増える(笑)。
人に言えば「甘ったれるんじゃない!」と怒られそうだ。
替わりに得たものもある。紙面の都合でそれはまた何時か。   オウスケ。

2011年6月28日火曜日

7月のスケジュール

ホームページ「切り絵のオウスケ商店」に
7月のスケジュールを更新しました。
http://ousuke.com/

2011年6月8日水曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「苦手意識」




 「自分は営業が苦手だから」と言うのが、

これまでの僕の人生における口癖だった。
だから営業は会社任せで、似顔絵だけ描いていたのだ。
今まで経済的に苦しい局面は何度もあったが、

その度に「自分は営業が出来ないから」と、

現状を変えようとしてこなかった。

ところがだ、ここへ来て、この大震災の影響で、

営業が苦手云々と、言っている場合ではなくなってしまった。

元より完全歩合制の似顔絵メンバーだ。

お客様が来てくれなければ、お手上げである。

つぶやきが人生を支配する。

「営業もやって出来ない事はない」と、つぶやきを変えて、

大病院のデイケア施設などに、

切り絵教室の講師として売込みを始めた。

「訥弁も味のうちだと電話する」      オウスケ。

2011年5月5日木曜日

5月のスケジュール

こちらに5月のスケジュールを更新しました。
「切り絵のオウスケ商店」
http://ousuke.com/

2011年5月2日月曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「Kさん一家」




 大震災以来、生活のリズムがすっかり壊れてしまった。


似顔絵の仕事は一時、ほとんどの現場で休業状態になってしまったし、


やっと再開しても、お客様は戻ってこない。


歩合制の仕事だから、これは痛い!


それにテレビをつければ四六時中


「負けない!」


「頑張ろう!」等と連呼され、


我々のような欝気質の者には、うんざりする状況だ。


それでも世間は段々と、もとの生活が戻ってきたような気配だ。


問題は何も解決していないのだが。


兎に角働かなければならない。


この事態を自分への呼びかけと捉えて、


この際歩合ではない仕事を、少しでも増やそうと、


苦手な営業活動を、妻の協力を得て始めたところだ。


ポレポレの会便りも再開した。


さあ、自分と家族のために歩き出さねば。


                   オウスケ。

2011年3月28日月曜日

4月のスケジュール

http://ousuke.com/
こちらに4月のスケジュールを更新しました。

2011年2月6日日曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「家族の肖像」


 僕とかみさん、息子と義父義母で、息子の誕生日祝いに、

近くのホテルのディナーバイキングに出掛けた。

食事が済んだ頃合、ホテルの洒落た計らいで、

ローソク代わりに花火が灯された、バースデイケーキが運ばれて、

記念撮影になった。

いい写真が撮れたので、切り絵にして、

年賀状に使う気でいたのだが間に合わず、

今頃ここでお披露目しているのだ。

折角だから家族を紹介しよう。

かみさんとは或るクリニックでの似顔絵ボランティアで知り合い、

結婚して11年だ。

息子は4月から小学4年生だ。

義父は大手の海洋食品会社に勤め上げて、現在は隠居の身だ。

義母には我が家の暮らしを色々と助けてもらっている。

かみさんも義父も義母も、

僕をペンネームのオウスケさん(くん)と呼ぶ。(笑) オ。

2011年1月10日月曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「マーク・トゥエイン」


 学生の頃、マーク・トゥエインの熱烈なファンであった。

トム・ソーヤの冒険を皮切りに、

八クルベリイ・フィンの冒険、トム・ソーヤの探偵・探検、

王子と乞食、アーサー王宮廷のヤンキー、人間とは何か、等々。

夢中で読んだ。

彼の皮肉なユーモアが好きだった。

人間を見透かしたような眼差しの語り口の中にも、

やはり人間を愛して止まない、彼の人情が垣間見えて、

共感を禁じえないのだ。

晩年の人生に、不幸が度重なり、

後半の作品に、厭世的なものが多くなっているのが、痛ましく辛い。

ここ何年も、生活に追われて、

トゥエインの作品をじっくり読む、心の余裕も無く過ごしてきたが、

ここらで改めて、彼の作品を読み直してみたくなった。    オ。