2013年6月22日土曜日

「湊かなえ」ポレポレの会だより投稿



家のかみさんは暗い内容の小説を好んで読む。
それで、通勤時に読む本をかみさんの枕元から拾ってゆく僕も、
暗いものを読む頻度が上がるのだ。
この湊かなえの小説も3冊読んだが、何しろ暗い!
読み終わって後味の悪いものばかりだ。救いがない。
「この人の幼年期は親の愛情に恵まれていなかったんでは?」等と、
かみさんと無責任な感想を語り合った。
登場人物の性格が全員もれなく屈折している。
 読みながら今の世の中の人間は皆、こんなに醜く歪んだ、
憎しみに満ちた人ばかりなのだろうか?と、
うすら寒い気持ちになってくるのだ。
なら読まなきゃいい様なものだが、
この人は文が上手くて、こちらを引っ張っていって離さないのだ。
 読む僕も暗いのかも。 オ。