2011年8月23日火曜日

幻の東京デザインカレッジ漫画科展



 僕の青春期、日本で始めての、
漫画科のあるデザイン学校が出来て話題になった。
今から46年前の事だ。

白土三平や水木しげるに憧れる、漫画少年であった僕は、
両親を説得して高校を卒業して直ぐ、
東京デザインカレッジ・漫画科に入学した。

当校の講師陣は、近藤日出造、横山泰三、手塚治虫、等々
当時の日本漫画界を代表する、
錚錚たる面々であった。

夢のような青春の日々であった。
授業中に漫画を描いていても叱られない!(笑)

ところがこの学校、
入学して半年で創立6年にして廃校になってしまったのだ。
かくして「幻の・・・」と言われる、伝説の学校になってしまった。

その後は紆余曲折を経て、
今は巷の似顔絵描きを生業としております。

当時の同窓生による展覧会が開催されるにつき、
僕も参加を促されましたので、
当今のデザイン・マスコミの錚々たる大家に混じって
恥ずかしながら、
巷の似顔絵描きとして、
初日にチャリティ似顔絵をやることになりました。
(所属の似顔絵イベント会社には許可をえております)

お出掛け戴けましたら幸甚でございます。

9月5日(月)~10日(土)
11時~19時
銀座8丁目銀栄ビル2階 地球堂ギャラリー
℡ 03-3572-4811

2011年8月9日火曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「東京湾ランチクルーズ」


 昨年の夏、かみさんと息子が、親戚と東京湾ランチクルーズに行った。
その時のスナップ写真から、1枚描いた。
僕は仕事があり、一緒に行っていない。
絵の少年は目が大きい美少年だが、実際の息子はもっと普通だ。
切り絵を描く時、写真はあくまで題材に過ぎず、
写真の通りに絵を描く訳ではない。
写真からイメージを膨らませて、後は好き勝手に描きたいものを描く。
海の水面をどう描けばいいか、大分迷った。
写真の海はもっと穏やかで、大した波もなかった。
だがそれでは切り絵にした場合、海らしく見えないので、
敢て波頭や強弱をつけたのだ。
これでいいのか?
これでいいのだ!
似顔絵は仕事になってしまったので、自分の好きに描けないけど、
切り絵はまだまだ売り出し中なのだから。オウスケ。