2010年4月10日土曜日

骨董喫茶のマスター


 JR国立駅近くにある喫茶店の写真を、
切り絵の題材になると思って 撮ったのは、
もう15年ほど前の事 だ。
今回やっと、取り掛かることができた。
今までに何回かやろうと思っては、
どこから手をつけたら良い ものか、考えあぐねて、
結局今まで 来てしまった。今回あらためて写真 を見て
「いけそうだ!」と言う気が したのだ。
何事にも、相応しい時と言うものがあるようだ。
そしてその 時の来るまでの間は、
何もしていな い様で、そうではない。
自分の技術 が育つまで、
じっくりと熟成の時を 送っているのだ。
例えば桜の花の満 開の時に、
人はその見事な花の色を愛で、感嘆の声をあげるが、
その開花の前に極寒の季節、
枯れ木のよう な姿で、春を待っていた、
桜の時間があることを忘れてはならない。 オ。