2012年12月7日金曜日

ポレポレの会だより「立川談志」

 

「立川談志」
 談志師匠の、言いたいことを歯に衣きせずに言えるところに、
仄かな憧れを持っていた。
本人は天才肌で、落語は自分が一番上手いと思っていたのではないか!?
そう言う人が思ったことを、遠慮なく言っていれば、
面白いと快哉も上がるが、顰蹙も買うだろう。
高慢な者と嫌われもすると思う。
毒舌家などと言われていたが、
本人はただ正直に自分が思った通りのことを、言っていただけかもしれない。
しかしこれがなかなか難しい。
僕も以前ブログで、似顔絵について思うところを、言いたい放題書いたら、
忽ち沢山の友人からお叱りのメールを戴いた。
慌てて訂正文を出したりして、平謝りにあやまった。
その後暫く落ち込んでしまった。
公共の場で自分の信念を貫くには、相当の勇気がいると思った。 オ。

2012年11月6日火曜日

ポレポレの会だより「山崎章郎」



 10年くらい前になるだろうか?
この人の「病院で死ぬということ」を本で読み映画も観た。
どちらも泣いた。
山崎医師はE・キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」を読んで、
病院での延命治療に疑問を持ったと言う。
その後氏は人間らしい穏やかな死を迎えられる、
ホスピスの意義を広めてきた。
そしていま氏はホスピスから更に踏み込んで、
在宅での看取りに取り組んでいる。
病院で身体中に管を繋がれて、
満身創痍で身動きもならず死を迎えるよりも、
ホスピスで痛みだけは取り除いて貰い、
最期までの日を悔いなく過ごす。
それがいいなあと思っていたが、
それでも皆さん、死の間際には家に帰りたがる。
と言うのを聞いて、僕も家で死にたいと思った次第です。 
                     オウスケ。

2012年10月8日月曜日

ポレポレの会だより「吉田沙保里」

 
 ロンドンオリンピックで金メダル3連覇を成し遂げた。国民栄誉賞の話も出ている。吉田沙保里さんとはお会いしたことがある。以前、とある娯楽施設で似顔絵コーナーをやっていた頃の事。吉田さんがその施設の宣伝を兼ねた、雑誌の取材でいらしたのだ。彼女はスタッフの案内で一通り見所を巡った後、似顔絵コーナーで足を止め、ご自分から座って下さったのだ。それで僕が描かせて戴いたと言う訳。描いている内にカメラマンや記者が集まって来て、描いた絵を渡した処でインタビューが始まった。「今日の取材で何が1番良かったか?」と言う質問に、彼女は「これが1番嬉しかった」と、僕の絵を掲げて下さったのだ。漏れ聞いていた僕は嬉しかったなあ!それ以来ファンでございます。   オ。 

2012年8月30日木曜日

ポレポレの会だより「鎌田實」


 鎌田實のベストセラー「がんばらない」を読んで泣いた。
僕と家内はこの題名にまずグッと来てしまった。
もの凄く温かい人だと感じた。
諏訪中央病院での勤務医として関わった、
人々との出会いや触れ合いのエピソード。
患者の身になって、患者と一緒に喜び、怒り、
悲しみ涙を流すのだ。そして読んでいるこちらも泣けてくる。
最近読んだ「人は一瞬で変われる」(集英社新書)もそうだ。
今のままの自分では駄目だ違う自分に変わりたい、
と思っている人に是非読んで欲しい。
誰しも生まれ持った性格は、なかなか変えられないが、
ちょっとした行動パターンを変えることで、
人生そのものが好転してゆく。
そして後から性格も変わってくる。
そのコツが判りやすく書いてある。
価値ある1冊だ。 オウスケ。  

2012年8月8日水曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「瀬戸内寂聴」


 90歳の瀬戸内寂聴さんが、
「さようなら原発10万人集会」に参加して、
脱原発の熱き思いを語った。
氏は戦争を経験した人間として、
今の世の中の空気が、
戦時下の昭和1516年頃にそっくりだと指摘する。
マスコミが原発問題をきちんと報道しなくなった。
その内に本当のことを言えば牢屋行き、
と言う時代になるのではないかと心配する。
元来群れるのが好きではないと語る氏は、
90歳になって、今が最後と思って出掛けたのだと言う。
そして今の若者に呼びかけるのだ。
「あなたたち、自分が置かれている危機をもっと認識しなさい」と。
 90歳の寂聴さんが車椅子で出掛けたのに、
これから沢山の未来を生きてゆかなければならない私達が、
何もしなくていいのか!自分に出来る事を考えよう! オ。

2012年7月6日金曜日

ポレポレの会だより投稿「浅田次郎」


 泣かせの浅田の異名をとる。 この人の小説を読んで、よく泣かされたものです。 無償の愛をテーマにした作品が多い。 自らを省みず他人のために尽くし、 報酬を求めないで人知れず去って行くのだ。 まあこうした作品を読んで、 それではつまらないなあ!と思ったものです。 実際にはこんな人は居ないだろうとも思いました。 しかしその一方で感動して泣いているわけですから、 そんな生き様に憧れているのも確かのようです。 ところが浅田次郎の自叙伝的作品を読んで驚きました。 この人の前半生はまともな人間とは思えない。 酷い人生を送っていた様だ。 サラ金の取立てやヤクザまがいの生活を送っている。 本が面白くなるために大げさに書いたとも思えるが、 却って親近感が湧いたのも確かなのだ。  オ。

2012年6月6日水曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「渡部陽一」

  戦場のカメラマンを描いた。 彼をはじめて見た頃、この人のゆっくりと喋る様が、 テレビに映らない日が無いほど大ブレークしていた。 彼の物凄くゆっくり喋るのが、 マスコミに受けて引っ張りだこだったのだ。 受狙いでわざとやっているのかと思ったが、 その後の、一貫してゆっくり喋る彼を見るにつれ、 どうやら彼にはそれが普通らしいと、認識が変った。 早口で、べらべらまくし立てる人の話を聴いていると、 苛々するが、彼の喋りは聞いていて楽だ。 和むのだ。それがマスコミに受けたのだろう。 相手より一呼吸ゆっくり喋ると、 聞き手は自然に待つ態勢になり、 内容が入ってゆくようだ。 それにしても、あののんびりした喋りと、 命がけの取材のギャップは大きい、 と感じるのは僕だけだろうか。オ。

2012年5月5日土曜日

ポレポレの会だより投稿「葉書サイズ・昔昔亭桃太郎」

 原稿サイズを変更させて頂きたく、お願いします。 と言うのは僕も60を越して近ごろ正直言って、 毎月ポレポレのために、 オリジナルで1枚描くのが厳しくなって来たのです。 結婚が遅くて、子供はまだ小学生だ。 将来を考えると、生活のために営業活動等に力を入れて行かねばならない、 と考える次第です。 この頃は恒常的に疲れが取れず、 仕事以外で1枚の切り絵を描くのが、負担に感ずる様になった。 で考えた。 今まで週刊誌の似顔絵コーナーに投稿した、 切り絵の似顔絵を使わせて貰おうと! これならストックが一杯あるし、 営業にも使えるから一石二鳥だ。 と言うわけで、今後は葉書サイズの原稿で、 毎回似顔絵に駄文を添えさせて頂きたいと思うわけです。 よろしくお願いします。   オウスケ。

2012年4月21日土曜日

千葉県看護協会賞受賞

「第2回 輝け!健康県ちば宣言」一般絵手紙部門に於いて、 千葉県看護協会賞を戴きました。

2012年4月13日金曜日

寄席描き展


 前の投稿に書いた、寄席描き展のチラシができたので、
見てください。

2012年4月6日金曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「昔昔亭桃太郎」


 5月に「寄席描き展」と言うグループ展に参加することになり、
その為に1枚、噺家の絵を描いた。
昔々亭桃太郎と言うこの人を、初めて見たのは今年のお正月、
家でのんびりテレビを観ている時偶然に、であった。
創作落語で駄洒落の連発に大笑いした。
すっかり気に入って、落語好きの友人からこの人のDVDを貰って、
もっと沢山の高座を観て益々好きになった。
寄席描き展の誘いを受けた時は、直ぐにこの人を描きたいと思った。
切り絵も似顔絵も描きたいものを描くのが一番いい。
ついでに宣伝を!
「落語というお題のもと、漫画・イラスト・立体等のビジュアル作品を
各ジャンルのクリエイター達が一堂に発表します」
5月22日(火)~26日(土)
神保町・ギャラリーCORSOにて。 オウスケ。

2012年2月6日月曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「タヌキ」


 よく洒落た居酒屋の入り口等に、タヌキの置物が立っているが、
あれは何のつもりなのだろう?招き猫なら判るのだが。
それで調べたところ、昔、飢饉などがあった時代、
野生の動物が生き延びるのを見て、人々は不思議に感じ、
タヌキや狐等の動物には神通力があるのでは?と思った。
その恐れ敬う気持ちが七福神信仰等と結びついて、
タヌキの置物が福を招くと言われる様になったのだと云う。
愛嬌のある顔で、お腹も膨らんでいる姿を見れば、
何だか愉快な気持ちになり、
メタポを気にしてお酒を控えている、中高年の小父さんも、
つい気が緩んで、これに比べれば自分は未だ大丈夫と、
1杯やりに暖簾をくぐるのでは?
僕のお腹も最近、すっかりタヌキのようになってしまった。
トホホである。     オウスケ。

2012年1月10日火曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「H夫妻のお家」


 職場の仲間が結婚したので、お祝いに切り絵をプレゼントする事にした。
ところが結婚式は済んでしまっているので、
特に締め切りが無いのをいいことに、なかなか製作が進まない。
結局描くと言ってから半年以上経ってしまった。
先方様も貰う側だけに催促もできず、どんな気持ちだったろう?
いい加減待ちくたびれたのではあるまいか。
年も改まってしまって、いよいよ限界と感じたので、昨日一気に描き上げた。
今日はその仲間に渡す事ができ、やっと約束を果せてほっとした。
それにしても何と自己管理が出来ない事か!?
切羽詰るまで動き出さない。
これでは年頭の抱負も、いきなり停滞しているではないか。
明日やろうではなく、今!
今出来ることに全力で取り組む。
今、
今、
今だ!  オウスケ。