2013年4月22日月曜日

ポレポレの会だより「北野武」

 

 
この人の映画は凄く怖い。怖いのに観てしまう。
暴力描写が兎に角リアルなのだ。
登場人物がいきなりあっけなく殺されてしまう。
こっちは心の準備が出来ていないので、慌てるしショックで、
思わずテレビを消してしまうのだ。
元々はお笑い芸人で、素人として映画を観る側から、
疑問に感じていた演出を、自分ならこうやるのに!
と言う気持ちから、撮り始めたらしいから、
却って斬新な演出になった。
ヤクザ映画を観ていて、ピストルを構えて引きつった顔で、
なかなか撃たないシーンを見ては、変だと思っていたと言う。
ベトナム戦争のニュースで、
米兵が無造作に敵を打つのを観てショックをうけた。
その衝撃を自分の映画に持ち込んだ。
だからリアルで怖いのだ。
目が離せない監督だ。 オウスケ。