2011年1月10日月曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「マーク・トゥエイン」


 学生の頃、マーク・トゥエインの熱烈なファンであった。

トム・ソーヤの冒険を皮切りに、

八クルベリイ・フィンの冒険、トム・ソーヤの探偵・探検、

王子と乞食、アーサー王宮廷のヤンキー、人間とは何か、等々。

夢中で読んだ。

彼の皮肉なユーモアが好きだった。

人間を見透かしたような眼差しの語り口の中にも、

やはり人間を愛して止まない、彼の人情が垣間見えて、

共感を禁じえないのだ。

晩年の人生に、不幸が度重なり、

後半の作品に、厭世的なものが多くなっているのが、痛ましく辛い。

ここ何年も、生活に追われて、

トゥエインの作品をじっくり読む、心の余裕も無く過ごしてきたが、

ここらで改めて、彼の作品を読み直してみたくなった。    オ。