2013年1月18日金曜日

ポレポレの会投稿原稿「宮部みゆき」

 
 宮部みゆきのファンだ。
初めて読んだ作品は、江戸時代の怪奇ものだった気がする。
予備知識のない状態で読んだが、
読み始めて直ぐ「文章の上手い人だなあ」と思った。
読みやすくてグングン話に引き込まれた。
読み出すと途中で止められなくなる。
次にどうなるんだ、どうなるんだ?と気になって仕様がない。
邪魔が入らなければ、一気に最後まで読み終えてしまうのが常である。
ミステリーや怪談が多いが、怖いだけでなく人情がある。
例えば祟りをする怨霊が出てきたとして、
その怨霊のそうならざるを得なかった、
気持ちまでをも汲もうとするのだ。
怖い殺人事件を描いた話でも、登場人物のひとりひとりに寄り添って書いている。
読み終わったときは癒されている感覚がある。
だから好きだ。オウスケ。