2014年4月24日木曜日

金子みすゞ

 

 この人の詩を初めて知ったのは、
 NHKの「にほんごであそぼ」と言う番組の中で、
野村萬斎がアレンジした「大漁」を聞いてからだ。
同じ番組で他にもいくつか紹介された。
その後あの東日本大震災があり、
 CMの差し替えで「こだまでしょうか」が毎日流れたので、
覚えている方もあるかと思う。
あの折に何故、金子みすゞの詩が繰り返し流されたのか?
公共広告機構の意図はわからないが、
この人の詩の寂しいような懐かしいような、
心の琴線に触れてくる感じは、
確かにあの状況にマッチしていたように思えてくる。
この人の人生を辿ると、可哀そうでならない。
素晴らしい才能を期待されながら、不幸な結婚によって、
26歳でその生涯を閉じることになってしまった。
この絵は彼女への鎮魂歌のつもりで描いた。オウスケ。