2010年11月27日土曜日

2011年ポレポレの会だより新年号原稿「しめ飾り」


 新年明けましておめでとうございます。

しめ飾りを描きました。新しい藁を使った飾りで、

新年に訪れる神様を迎えて祭る、

清浄な場所であることを示すものです。

これからの一年を、清らかな気持ちで始めたいと思いました。

昨年までのとらわれやこだわりを洗い流し、

まったく自由な気持ちで、一から始めることができますように。

改めて今ここに、新しい自分として生まれてきた。

そんな気持ちで生きたいと思います。

幼児のように世界を眺めたらどんなだろう!?

総てが新鮮で面白く、驚きに充ちているのではないか?

そんな気持ちで生き直すことが出来れば、

新しい人生が始まるのかも知れない。

過去は問わない。未来も知らぬ。

只今を常に新しく生き直そう。 オウスケ。

2010年11月22日月曜日

ポレポレの会だより年末号原稿「でか過ぎヒカちゃん」


 猫の切り絵展に出品するために、

我が家のヒカちゃんを描いた。

写真を元に描いたのだが、切り絵にする際、

遠近感を出し切れなかった様だ。

背後の空間や布団に比べると、

ヒカちゃんがやけにでかく見える。

これでは虎かライオンみたいだ。

でも絵として面白いので、これでいいのだ。

さて今年もあっという間に、年の瀬に来てしまった。

歳をとると、時の流れに付いて行けない気がする。

日々眼の前に訪れる出来事に、

ただ応えているだけで、

バタバタバタッと時が過ぎてゆく。

毎日毎日をそれなりに一所懸命生きている訳だが、

ある日ふと我に返ると、

もうこんなに来てしまったのか!?と呆然とするのだ。

もっと日々を味わわなければ!

もっと感じなければ! オウスケ。

2010年10月6日水曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「仰向けヒカちゃん」


 弱肉強食の世界に合っては、
野生の動物は人前で仰向けに寝転ぶ、
などと言うことは、あってはならないことであろう。
皮膚が薄く、骨で覆われていないお腹は、
常に敵からの攻撃にそなえて、
ガードしておかなければならぬ筈。
しかるに我が家のヒカちゃんの、この姿はどうだ!
完全に油断しきっているではないか。
それでいいのか!
お前の野生は何処へ行ってしまったのだ。
しかし見方を変えれば、我々家族を信頼しきっている、
とも言えるわけだ。
捨て子として我が家にやってきて、
完全に家猫として育ったヒカちゃんだから、
野生を失うなと言うのが無理なのかも。
それどころか自分では我々の家族のつもりかも知れぬ。
そう!ヒカちゃんは家族に違いないのだ。

2010年8月22日日曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「友人のお父様2」



友人のお父様へ誕生日プレゼントとして、切り絵の肖像画を描かせて頂いた。
写真が趣味だと言うので、カメラを持った絵にした。
背景には田園風景を持ってきた。出来上がりには満足している。
ただ顔だけ描いた絵では、こうはいかないだろうと思う。
(笑)自画自賛してしまった。
自分では相当いい線行っていると思っているのだが、
一向に売れぬのは何故なのか?
営業に行かないからだろう。
光陰矢のごとし。ぐずぐずしていたら、僕も来年は還暦だ。
余り先がないのだ。自分に鞭打って出掛けねばならぬ。
頑張れガンバレ、オウスケ頑張れ。
後が無いぞ。なりふり構わず、行ってみよう!  オウスケ。

2010年8月3日火曜日

ポレポレの会だより投稿原稿 「友人のお父様・試作」


 切り絵と離れた文になる。
先日ポレポレの会の総会と、
引き続き催されるフェスティバルに参加させていただいた。
パフォーマンスとして、似顔絵ボランティアをさせてもらう為だ。
当日は朝から緊張して、何遍もトイレに通った。
日頃忘れていた入院生活の記憶が蘇るのだ。
十何年ぶりかに三郷駅に降り立った時は、懐かしさが胸に溢れた。
送迎バスにも、行きすぎる風景にも、思い出がいっぱいある。
会場では顔なじみの運営委員の方が、笑顔で迎えてくださった。
僕は似顔絵用の席に居ながら、
会の始めから終わりまで、会場に流れる、
温かく優しい雰囲気に癒されていた。
僕は似顔絵ボランティア等といい気になっていたが、
賞賛も求めず、縁の下の力持ちをされる皆さんの姿に、
頭が下がった。  オ。

2010年7月10日土曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「チャップリン」


 今回は会社主催の似顔絵展示会のために、
チャップリンを描いた。
多数の出品者の中で引けをとらない作品を描かねばならぬ。
それなら僕はやはり切り絵だろう。
それも切り絵の白黒が映える、モノクロ映画のスターを描こうと思った。
チャップリンを選んだのには訳がある。
幼い頃から苦労して喜劇王になった彼は、
常に社会の底辺に居る、弱い人達の側に立って映画を作り続けた。
彼の笑いは、その様な人達を、
勇気づけ、励まそうとしていた。
彼のとぼけた演技や表情の奥に、底抜けの優しさを感じるのだ。
チャップリンの映画を観ると、
老いて涙腺の脆くなった僕は、すぐに泣いてしまうのだ。
この絵はチャップリンへの憧れを持って描いたのだ。

2010年6月10日木曜日

ポレポレの会だより投稿原稿「初節句」



息子の初節句の写真から描いてみた。
名前は変えてある。

2010年5月8日土曜日

ポレポレの会だより投稿原稿 「中山法華経寺 」


 我が家から割りと近く、東京メトロとJRを乗り継いで、
駅4つ目の所に、日蓮宗の大本山・中山法華経寺がある。
4月下旬の日曜日、家族3人で、
物見遊山の寺詣でと洒落込んだ。
別に法華信仰をしている訳ではないが、
小3の息子に、由緒ある古刹の趣を経験させたかった。
下総中山駅から、寺に向かって真直ぐの参道は、
両側の商店が、ずっと昔から時が止まったみたいに、
のんびりした雰囲気で、まるでやる気が感じられないのだ。
山門をくぐると、更に日常から離れた空気が流れていて、
家から近くのお寺に来た気がしなかった。
遠くの観光地に旅行をしているような気分だ。
折角だからとその気になって、
茶屋で甘酒などを頼んで寛いだ。
ストレス解消の良い1日でした。  オ。

2010年4月10日土曜日

骨董喫茶のマスター


 JR国立駅近くにある喫茶店の写真を、
切り絵の題材になると思って 撮ったのは、
もう15年ほど前の事 だ。
今回やっと、取り掛かることができた。
今までに何回かやろうと思っては、
どこから手をつけたら良い ものか、考えあぐねて、
結局今まで 来てしまった。今回あらためて写真 を見て
「いけそうだ!」と言う気が したのだ。
何事にも、相応しい時と言うものがあるようだ。
そしてその 時の来るまでの間は、
何もしていな い様で、そうではない。
自分の技術 が育つまで、
じっくりと熟成の時を 送っているのだ。
例えば桜の花の満 開の時に、
人はその見事な花の色を愛で、感嘆の声をあげるが、
その開花の前に極寒の季節、
枯れ木のよう な姿で、春を待っていた、
桜の時間があることを忘れてはならない。 オ。

2010年3月23日火曜日

Oトレーナー



20年近い昔、肥満で運動療法をしていた頃の恩人、Oトレーナー。
当時、金も無く煙草銭にも事欠くことがあった。
この絵は当時、煙草銭と引き換えに、描かせていただいた切り絵だ。
Oトレーナーは今、如何にお暮らしだろうか?

2010年3月3日水曜日

ポレポレの会だより4月号原稿「メガネの女の子」


 ポレポレの会だよりに、
切り絵と文を載せて頂くようになって、
14年が過ぎた。良く続いたものだ。
手前味噌だが連載に穴を空けたことはない。
続いた理由を考えた。
僕が長くやって来れたには訳がある。
まずこれは投稿であり、原稿料は出ない。
その為に、余計なプレッシャーが無く、
気楽に取り組めたのだ。
ギャラが発生していたら、その重圧で
潰れていたに違いない。
また代々の編集長が皆さん寛容で、
どんな手抜きの原稿を送っても、
没と言うことがなかった。
内容に関しても総てお任せで、
こっちのやりたいようにさせてくれた。
今回の絵も多少手抜きで、
出来る時間に合わせて描いたものだ。
ポレポレの気風こそが、怠け者の僕を
ここまで引っ張ってくれたと言えよう。
感謝感謝である。 オウスケ。

2010年2月28日日曜日

3月のスケジュールを更新しました。

http://ousuke.com/schedule/
urlをクリックしても、スケジュールのとこにいけないんですよね!?
何故かしら?
切り絵のオウスケ商店で検索して(検索ですぐ行けます)、観てください。

2010年2月4日木曜日

ポレポレの会だより3月号原稿「チャン・ドンゴン」


 友人のリクエストで、チャン・ドンゴンを描いた。
知らない人を写真から描くのは、とても難しい。
その人の雰囲気などが、写真からでは、
良く伝わってこないのだ。でドンゴン主演の
「ブラザー・フット」を観た。
これは戦争映画で、主役のドンゴンはかなり男臭い
、野生的なイメージであった。
資料に用意した写真や切抜きは、
お洒落で優しい感じのものが多かったので、
映画から受けた感じとのギャップに戸惑った。
何枚かラフを描いたが、結局、映画のイメージに落ち着いた。
さて、切り絵のホームページを立ち上げて、数ヶ月。
未だ注文は無く、先行きに光明を見出せずにいる。
韓流スターを見本に掲げて、現状打開を図ってみた。
オウスケ。

2010年1月7日木曜日

ポレポレの会だより2月号原稿 『竹林の前にて』



以前、家族で行った、市川市動植物園で撮った写真から描いた。
背景にある竹の幹が明るく見えたり、暗く見えたりする
コントラストが面白くて、初めから切り絵にするつもりで写真を撮った。
昨年、切り絵のホームページを作って、
切り絵を仕事にしたいと思っているのだが、
こう言う家族写真を切り絵にしても、仕事の見本としてどうだろうか?
疑問が湧くところである。
だとしても敢えて、自分のやりたいように、
好きな切り絵を描いているのだ。
絵描き自身が楽しんでやった方が、
いい絵が出来るのではないか、と思うからだ。
その他に家族サービスと言う側面もある。
家庭の平和のために、かみさんと子供を喜ばせたい。
家族は大事だ。大切にしたいと思っています。 オ。