2014年6月21日土曜日

「筒井康隆」


30年以上前だったか、生き方に迷い、
出口のない悩みの森に入り込んでしまった。
当時アルバイトをしていたが、昨日まで普通に付き合っていたバイト仲間と、
何故か知らず、急にどう接していいか判らなくなった。
友人や後輩は今迄と変わらず関わってくるのだが、
その友情に応えられず、それがまた憂鬱の種として圧し掛かってきた。
兎に角辛い日々。今なら鬱状態だったと判るが、
当時はその状態に手も足も出なかった。
毎日、筒井康隆の小説を読みまくっていた。
この人のハチャメチャな小説の中に浸かっている時だけ、
苦しみを忘れられるような気がした。
破壊的で猥雑で荒唐無稽な内容は、現実逃避にピッタシだった。
しかし何も解決しなかったのだ。
現実に向き合い受け入れることから、希望が生まれた。オ。

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