2014年8月22日金曜日

水木しげる



 貸本屋が全盛の頃からの、水木しげるのファンだ。50年くらい昔には、レンタルビデオの漫画版の様な店が繁盛していた。置いてある漫画は殆ど、ざら紙で出来た印刷も製本も粗雑なものだった。しかしその安手の漫画本には夢が一杯詰まっていた。普通の書店には大手出版社の漫画雑誌も売っていたが、大好きな水木しげるの漫画は未だ載っていなかった。「ゲゲゲの鬼太郎」も当時は正義の味方らしくなく、煙草や酒を飲む不良少年で、そこがまた魅力的だった。面白くて夢中で読んだが、メジャーデビューする前の原稿料は凄く安かったらしく、「ゲゲゲの女房」などのドラマに、作者のその当時の苦しい生活が描かれている。「テレビくん」でついに全国誌にデビューを果たした時には喝采をあげて喜んだ。オウスケ。

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