2008年9月11日木曜日

1998年6月号「良寛さん」


 「師は、我が家に二晩どまりで泊まられた。
すると、自然に家族が仲良くなり、家の中が和気で満たされる。
師と一晩語り合えば、胸の内が清らかになるような気がするのだった。
師は、ことさらに経文を説教したり、
善行をするようにと勧めるわけでもない。
台所で火を炊くのを手伝ったり、座敷で座禅をされた。
話の内容も、詩歌のことでも道義の事でもなく、
のんびりとして、自然に振舞っているだけで、
道義の感覚を人に伝えてしまう方だった」
良寛を良く知る解良栄重と言う方が書き残した言葉です。
お上人とか禅師とかよりも、
良寛さんと、さんづけで呼ばれる事が、自然でぴったりしている。
そんな良寛さんが大好きです。

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