2008年12月24日水曜日

2008年1月号「おせち料理」


 子供の頃、正月の食卓には必ずおせち料理が並んだ。
昆布巻き、れんこん煮、筍煮、里芋、花形人参、
椎茸煮、栗きんとん、伊達巻、有頭海老の酒蒸し煮、
紅白蒲鉾、田作り、こはだ酢漬、ゆず生酢、黒豆、等々。
元旦の朝、ゆっくり置きだして、
居間のテレビから聞こえるお琴の曲や、
炬燵の上に並んだ重箱に、いっぺんに正月気分になったものだ。
それから年賀状の束を取ってきて、
家族それぞれに振り分けてゆくのも、正月ならではの楽しみだった。
て現在はどうか。
元旦から似顔絵のイベントで、早朝急いでパンを食べて出かけ、
昼は仕出し弁当だ。夕食に妻の実家に帰ってきて、
やっとおせちの登場となる。
年賀状も出さないから、余り正月気分は味わえぬ。
この場を借りて、明けましておめでとうございます。

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