2008年7月28日月曜日

1998年12月号「旅への誘い」


 私達はみんな変化を恐れている。
長年繰り返してきたパターンから、絶対に離れまいとするのだ。
住みなれた家にいて、通いなれた場所に,いつも通りの道筋を往復する。
いつも同じような服を着て、読む本もレンタルビデオの傾向もいつも同じ。
好きな食べ物をくりかえし食べ、いつも同じおかずから箸をつける。
気心の知り合った友達とだけ付き合って、
知らない人に会ったり、初めての事をするのは苦手だ。
いつも同じ状況の中に安住していたい。
変化は避けたい。傷付くことになるかも知れぬ。
だから時には、憂鬱の中にさえ、いつまでも閉じこもるのだ。
不幸でも慣れてしまえば安心と思っている。
痛い思いをするより今のままが良い。
*そうだろうか!?

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