2008年7月1日火曜日

1996年2月号「成増アクトホール」


 *この絵も、当時まだ文は書いていなかった。
だから今、ちょっと書こう。
当時私は板橋区の成増の近くに住んでいた。
で、板橋きりえの会と言うところに参加していた。
この会で年に一度、切り絵展が開催されて、私も出品した。
そのために描いたものだ。主催者の佐藤先生から、
板橋の風景を一点加えるように、と言われていたので、
普段は描かないモチーフに取り組んだ。
どうせ描くならただの風景ではつまらない。自分らしさを出したかった。
絵に物語性を含ませてみた。
この絵で左下の街路樹のあたりに、鞄を提げて、少し急ぎ足で向うに歩いてゆく、
男性が描いてあるのに注目して欲しい。
これがすなわちこの絵に物語性をもたらしているのだ。
おや?何だろう?この男は何を急いでいるのだろう?
などと観る人の想像力を刺激するのだ。
能書きはいいけれど(笑)。ちなみにこの男は私なのだ。

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