2008年6月14日土曜日

1996年5月号「心の窓」


 この頃は、私はまだこの同人誌に文は書いていなかった。
切り絵も自分の手元にある物を、ただ気まぐれに送っていたのだ。
自分の絵が印刷物に載るのが、単純に嬉しくて無責任に送っていたのだ。
だから当時の絵は、縦横比もまちまちで、どのようにレイアウトされるかも、
完全にあちら任せの気分でやっていたのだ。
締め切りをまもる意識もあまりなく、載らない号があっても、大して気にしなかった。
これの次の号の時、文も書いて欲しいと言う、編集長の言葉が私の絵に添えてあった。
それから、レギュラーとしての意識が芽生えてきて、
毎月締め切りを落とさずに十年以上描き続けている。
今振り返れば、この連載のお陰で、毎月少なくとも一枚は、
必ず新作の切り絵を描く事になったのだから、
いくら感謝しても有り余るほど、有難い環境を頂いたと思う。
ポレポレの会の皆様、有難うございました。

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