2008年6月30日月曜日

1999年2月号「狐の嫁入り」


 お天気雨のふる日には、山の中で狐の嫁入りがおこなわれている、と言う。
よく晴れていて日が照っているのに、急に雨にふられて、
不思議な気持ちになることがあるが、あんな時に狐の嫁入りがあるわけか。
また昔話で、夜中に山裾や川原で、正体不明の灯りを見ることがある。
それを狐火と呼んで、狐火がいくつも連なって見えると、
あそこを狐の嫁入りが通っているのだ、と思ったという。
この絵は私が講師を務める、切り絵教室で、生徒さんが描いてきた作品に、
私ならこう描くと、参考までに描いたものだ。
新潟の祭りの写真から起こした。
普段自分が描かないような題材も、こうして縁あって描いて見ると、面白いなと思った。

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