2008年6月2日月曜日

1998年11月号「すき焼き」


 仕事仲間や友人と、いつか鍋物を一緒に囲みたいとよく思う。
でもなかなか実現しない。でもやりたい。
鍋物は私にとって家族団欒の象徴なのだ。もう十五年以上ひとりで暮らしている。
たった一人で食べるご飯の味気なさよ。と言うことである。
家族で暮らしていた頃は、夕食によく鍋を囲んだものだ。
木枯らしの舞う風景を外に、暖かい我が家の居間で、父母姉弟家族4人が、
なにか和気あいあいと語りながら、鍋をつつきあっている。
時々笑い声の上がる情景が、私の懐かしい、未来に憧れてやまぬ、
我が家の原風景なのだ。
*これを描いてから早十年になろうとしている。その間に結婚をし子供も儲けた。
息子は今6歳だ。今までは子供が小さすぎて、鍋など囲むのは危なくてやらなかったが、
そろそろやってみたいと思っている。友達も呼びたいな。

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