2008年2月24日日曜日

1997年7月号「最澄」


 上野の森美術館にて開催された「比叡山・高野山名宝展に行った。
平安時代、日本の仏教界にとっての二大源流となった比叡山と高野山。
比叡山を興した最澄。
高野山を興した空海。
まったく違った個性の二人の青年が,唐に渡って学び、
持ち帰った仏教の教義は、それぞれの個性に応じるように、
違った仏教として平安時代の日本に花開き、今日に至っている。
だから仏教美術もそれぞれの個性をほうふつとさせて面白い。
入場してすぐに目についた空海像と最澄像。
私はそこにある動的な空海と、静的な最澄のたたずまいに、
極めて象徴的な対比を発見した。
そして最澄に憧れのような好感を持ってしまったのだ。

4 件のコメント:

さいとうあきら さんのコメント...

その時代の、徳一ってお坊さんも面白かったらしいよ。最澄と大論争したらしい。庶民派のお坊さん。

伊原桜祐 さんのコメント...

その人の事が載ってる本を教えてください。ちょっと読んでみたいです。

さいとうあきら さんのコメント...

こないだ、ドキュメンタリーでやってたのを偶々観ただけ。へぇ~と思った。
高橋富雄著「徳一と最澄・・・もう一つの正統仏教」(中公新書、1990年6月)というのがあるらしい。
■徳一菩薩(とくいつぼさつ)
http://www.kuniomi.gr.jp/togen/iwai/iwataka.html
■徳一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E4%B8%80

東北の福島生まれの僕を差し引いたとしても、何か、気になる御人。

伊原桜祐 さんのコメント...

AKIRAさん有難う。見かけたら読んでみるかも。