2008年2月13日水曜日

2004年2月号「鬼は外」


 子供の頃は節分の日に「鬼は外」「福は内」と
大声で叫びながら家の内外へ炒り豆を投げた。
後で年齢の数だけ豆を食べるのが習わしであった。
いつもサバを読んで沢山食べたものだ。
ところで鬼は外と言っても鬼が本当に居るとは誰も思っていない筈。
想像の所産だから。
逆に言えば想像の世界=心の中には鬼が存在することになるではないか。
喜怒哀楽の感情に翻弄されて人生を狂わせてしまう、
私たち人間の心の闇に、確かに鬼は存在するのだ。
喜、やりたい放題の独りよがりの鬼。
怒、いつも不満を抱え人を許せない鬼。
哀、人を恐れ卑屈で自己否定の強い鬼。
楽、怠惰に呑まれ眠りに陥り怠ける鬼。
私の心の中の鬼共よ「鬼は外」「鬼は外」「鬼は外」「鬼は外ォ」

3 件のコメント:

さいとうあきら さんのコメント...

「鬼は内!」っていう地方あるらしいよ(^^)

伊原桜祐 さんのコメント...

なにやら深ーい訳がありそうですな。

さいとうあきら さんのコメント...

そうそう、地下鉄の電車を最初どうやって入れたのか、最初電話を入れた人は誰に電話をしたのかよりも、深いとは思う。