2008年2月17日日曜日

2002年12月号「ふくすけ」


 縁起物の切り絵として、福助を描いた。
呉服屋の店先などでよく見かけるこの福助人形。
御利益は招き猫に似て商売繁盛の神様だ。
江戸時代末期に京都の伏見で売り出されたのが始まりだとか。
ところでこの福助人形には実在のモデルがあるって知ってましたか?
江戸後期、滋賀県木曾街道沿いに在った、
老舗のもぐさ屋に働いていた誠実で実直な番頭さん、
その名も叶福助と言う。
この方の人柄が愛され、お店は大いに繁盛したという。
福神として昇格してから色々と有難い話も出てきて、
この方は吉祥天女の婿で、
摩加羅大黒天の化身であるとされている。
それは兎に角、その人が居るだけで場の空気が和み、
暖かい雰囲気に包まれてしまう。それこそあやかりたいところだ。

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