2008年4月11日金曜日

2003年4月号「コペルニクスの転回」


 誰もが絶対間違いないと信じていた常識が、
想像もつかない新しい説によって、根底からひっくりかえってしまう。
16世紀中頃に天文学者、コペルニクスが説いた地動説こそ、
人類史上最も驚くべき、革命的な新説と言って良いだろう。
敬虔なキリスト教信者であり、自ら教会の職にも就くコペルニクスにとって、
教会の見解に反する真理に、時代に先駆けて、
ただ一人気付いてしまったことは、
かえって苦しみを抱えることになったであろう。
彼は教会の見解に反する学説の発表にためらい、
公にするまでに13年の長きにわたり悩み続けた。
しかし彼は誰にも信じてもらえない事を、
自らの信念に従ってついに公表した。
彼の勇気は素晴らしい。
私も人の思惑ばかり気にして生きるのはやめにしたい。

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