2008年4月2日水曜日

1996年7月号「キャンプ・ファイヤー」


 私たちは日常、都会の喧騒の中で、時間に追われ、
仕事に疲れ、人間関係に傷つき、あるいは為すべきことも見つからず、
暇を持て余し、虚しさの中で無表情になっていた
。しかし今夜、山奥のキャンプ場で、夜のしじまの中、
焚き火のおきの弾ける音を聞きながら、思いっきりお喋りをした。
冗談を言い大声で笑った。あの日常の中では見たことも無い
、彼の、彼女のこれが本当の顔なのだと思った。
「皆、言い顔してるなあ」
今日はぐっすり眠って、明日はその笑顔を、都会の仲間に持ち帰ってください。

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