2008年3月11日火曜日

1998年5月号「閉塞」


 「恐い、嫌っ、ほっといてよ。どこにも行きたくないわ。
ここに居る。ここから動きたくないの。嫌っ、誘わないで。
やめて、触らないでよ。本当にほっといて頂戴。
駄目だめ、出来ないわ。よけいなお世話よ。
私に構わないで、お願いだから。ドアの外に誰かいるわ。
嘘、わかってるわ。笑ってる。私を嘲ってるんだ。
口惜しい。ひどい。惨めだわ。私がこんなに苦しんでいるのに。
もう、許して。苛めないで。私はこんなにみすぼらしい。
こんなに汚い。最低です。お願い軽蔑しないで。
無力で何をする元気もないの。嘘じゃない、本当よ。
わかって。何で分ってくれないの。もう、嫌だ。
誰も分ってくれないんだ。何もかも嫌だ。
嗚呼、あっち行って。一人にしてお願い。疲れたわ。」
これは作っているが、私もこういう気持ちになったことがある。
だから分るよ。ただ言えることは、いつか必ずそこから抜け出せるということ。

3 件のコメント:

さいとうあきら さんのコメント...
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さいとうあきら さんのコメント...

自分なんて生きる価値もないなんて、自分を否定する気持ちあるもんなぁ。
逆に、他人の不幸をざまあみろって気持ちも。
自分が自分を肯定的に受け入れるのって、生きるには大事だよなぁ。楽になるし。
この世に生まれてきただけでも奇跡だし、生きてるだけでも大事業、だね。野良猫見てると、そう心から思うよ。
最近好きな言葉…手品のマギー司郎の「生きてるだけでもだいたいOK」。

伊原桜祐 さんのコメント...

「生きてるだけでもだいたいOK」と言うのはすごく良いですね。気に入りました。