2008年3月3日月曜日

2004年11月号「私は猫になりたい」


 妻との雑談中、戯れに「もし生まれ変わるとしたら、
何になりたいか」などと言う話になった。
妻はは飼い猫のひかるをちらっと見て、「猫がいい」と言った。
その訳は一日中寝ていても誰にも怒られない。
働かなくても餌をもらえる。トイレの掃除もしてもらえる。
気が向いた時だけ人間に遊んでもらい、毛づくろいをしてもらう。
何でもマイペースで人の顔を伺うこともない。
話している内に自分のことになり、
「だって生きているのがこんなに辛いんだもの。
朝起きるのが辛いんだもの。安心して寝ていられないし、
職場では同僚に苛められるし、人が恐いし、
皆がわたしを責めるし、私はどうしたら良いか分らないんだもの」
私は何と言えば良いのか分らなくなった。

2 件のコメント:

さいとうあきら さんのコメント...

猫は、一人で生きてく自信があるから、
気ままなんだろうなぁ。
無一物で、みんな自前で。
だから、受け入れてくれる、心地良い所を探し、君子危うきに近寄らず、でOK。

伊原桜祐 さんのコメント...

妻は戯れに猫になりたいと言ったが、私は次も人間がいいな、やっぱり。