2008年3月16日日曜日

2001年11月号「ヨハネス・ブラームス」


 19世紀後半に、後期ロマン派の作曲家として活躍したブラームスは、
新世紀を迎えようとする時代の雰囲気の中で、
当時の新しい音楽の流れに、あえて乗らず、
過去の楽聖達の残した音楽遺産を継承し、完成させることを自らの使命とした。
「ハイドン、モーツァルト、ベートーベンと言った
十八世紀の神々のような音楽家たちに比べれば、
私たち、十九世紀の音楽家は、普通の人間にすぎない」
ブラームスは過去の楽聖達の音楽に強い憧れを抱きながらも、
自分の未熟さに絶望している。
それでも音楽に魅かれ一生を通じて練磨と研究を続けた。
凡人似顔絵描きの私にも、天才の仕事を前にして切望する気持ちは良くわかる。
私も努力の天才ブラームスに倣って生きたい。

0 件のコメント: