2008年3月19日水曜日

2002年8月号「滝沢馬琴」


 江戸時代後期の戯作者。旗本用人の家に生まれる。
24歳で山東京伝を訪ね入門する。
「椿説弓張月」をはじめ、数多くの読本を発表し、
当時の小説界にその地位を確立する。
その頃は今で言う印税制度はなく、原稿は買い取り制で、
後で本がいくら売れても作者の収入が増えるという事はなかった。
有名作家でありながら、生活は苦しく、様々な副業をこなしていた。
48歳にして生涯のライフワーク大長編「南総里見八犬伝」に取り掛かり、
完成までに28年をかけている。
このような破天荒な伝奇物を書きながら、
自らは武士の家柄にこだわるような人で、
他人づきあいの下手な人だった。享年82歳。
私も似顔絵だけでは食えず、副業をしている。
他人づきあいも下手だ。

0 件のコメント: