2008年5月4日日曜日

1998年4月号「重圧」


 「人生とは重い荷を背負って、長い坂道を登ってゆくようなもの」
と徳川家康も言ったようだが、仕事が思い通りに運ばなくて、
なんだか得体の知れないものに,押し潰されそうな気分になっている時、
この絵の様なイメージが湧いてきて、一気呵成に描き上げてしまった。
描きながら自分で「すげーの描いてるな」と驚いていた。
なんだか夢中になってカッターナイフを操っていたが、
台紙に貼って完成させた途端、ふっと息が抜けるような気分になって、
身体が軽くなったようだ。
好きでやっている切り絵だが、仕事となればストレスになることもある。
今回これを描いてみて、いつも描いている好感度の高い作品は、
私の本心だったのか?と、少し疑った。
*この作品を載せていた頃は、作品のサイズが統一されておらず、
まちまちだった。私が心の世界を描いた走りかも知れない。

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