2008年5月13日火曜日

1999年8月号「寿老人」


 人々の健康と長寿を司る福神。
杖には人の寿命の長さを記した巻物が結ばれてある。と言うが、
もしその巻物を見るチャンスに恵まれたとしたら、どうしますか?
私はまず見たくないですね。
先のことはどうなるか分らないからこそ,頑張ろうと言う気も出て来るもの。
もし明日までなんて書いてあったら、お先真っ暗、自暴自棄になって、
何も手につかないだろう。反対に百まで生きるって書いてあれば、
逆に猶予感覚に呑まれてしまって、やはり何もしないで居るかもしれない。
いたずらに未だ来ぬ明日を思い煩うのは、馬鹿馬鹿しいことだ。
そして昨日までの過去にもこだわらず、今この日を、この一瞬一瞬を一生懸命に生きる。
それしかないでしょう。

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